生命科学シンポジウム 2010 開催 5/7-9/2010


  平成 22 年 5 月 7 日〜 5 月 9 日、卒論生にとって一大イベントである生命科学シンポジウムを和光純薬工業湯河原研修所にて 2 泊 3 日で開催致しました。本セミナーでは、卒論生が当教室の研究分野に関連する最新の論文を紹介し、また、ゲストスピーカーとして様々な分野でご活躍されている先生方をお招きし、最新のトピックスをご紹介いただくことで、「サイエンティフィックコミュニケーション」を行うことを目的としてました。

 まず、初日に4年生がジャーナルに掲載されているトピックス性の高い学術論文を紹介しました。

3グループに分かれた4年生は、初めて触れる学術論文の読み方やまとめ方について、院生や5年生の指導を受けながら、本番に向けて準備をしてきました。どのグループも勉強の成果が素晴らしい発表につながり、先生方からのご質問にも自信を持って答えていました。

 夜は宴会で盛り上がり、教室のメンバー同士の親睦を深めました。

 2日目は、テクニカルセミナーとして、葛巻直子助教による再生医療最新トピックの紹介、今井哲司博士による遺伝子発現解析の手法についての講演があり、これから研究分野に足を踏み入れる卒論生、そして大学院生にとって貴重な経験でありました。

 その後昼食を挟み、テニスを楽しみました。午後は5年生が2グループに分かれ、脳高次機能、エピジェネティクスに関連した学術論文の紹介を行いました。4年生も積極的に質問をし、活発なディスカッションが繰り広げられ、実りの多い発表となりました。

 今年は生命科学シンポジウムと題し、様々な分野でご活躍されている先生方から最新トピックスをご紹介して頂きました。独立行政法人理化学研究所脳神経総合センター細谷研究ユニットの細谷俊彦先生より、大脳新皮質における回路の微細機能構造についてご講演賜りました。異なる分野の研究内容についてお話を伺うことができ、新たな視点から物事を考えることができました。また、同じく理化学研究所より、基幹研究所岡本独立主観研究ユニットの岡本晃充先生にお越し頂き、人工核酸の化学合成に関する研究についてご講演頂きました。人工核酸によるメチル化DNAや細胞内RNAの解析は今後研究を進めていく上で、大変刺激となりました。

 夕食後は大宴会が賑やかに行われ、ご講演頂いた諸先生方との、研究についてのお話は深夜遅くまで尽きることはありませんでした。

最終日には、成田年准教授による当教室の研究報告や、臨床の現場で働いている薬剤師の方々による座談会を行い、ゲストにお招きした先生方との討論が行われました。その後、独立行政法人理化学研究所発生・再生科学総合研究センターシステムバイオロジー研究チームの上田泰己先生より、体内に存在する時間と生命工学についてご講演賜りました。体内時計のコントロールと薬による疾患の治療に関するお話は大変勉強になりました。最後に、神経再生の分野の最先端でご活躍されている、慶応義塾大学医学部生理学教室の岡野ジェイムス洋尚先生より、霊長類モデルを用いた神経障害の研究に関してご講演頂きました。再生医療が現実となりつつあることを強く感じられるご講演でした。

 本セミナーでは、様々な分野でご活躍されている先生方のお話を伺うことができ、また、学会における質疑とは違った、時間制限のない諸先生方とのディスカッションができ、互いにアイデアを出し合うことで、大変有意義な時間を過ごすことができました。