尾懸垂試験法 (Tail suspension test)

マウスの尾にテープを貼り付け、そのテープに穴を開けて懸垂用のフックに掛けます。逆さ釣りの状態をマウスは嫌がるので初めは暴れますが、次第にあきらめて無動となります。この状態を"絶望状態"と呼び、10分間中の無動であった時間(無動化時間)を計測します。抗うつ薬は無動化時間を短縮させる(絶望状態にさせない)効果があるので、抗うつ薬のスクリーニング法として用いられています。


学習性無力試験(Learned helplessness test)

 学習性無力とは、逃避不可能な電気ショックを反復して与えられたとき、自分がショックに対して無力であることを学習し、逃避可能な電気ショックが与えられても逃避しなくなる行動を意味します。動物は逃避不可能な電気ショックを反復して与えられると、情動障害、行動量低下等うつ病に似た症状を示すため、学習性無力動物はうつ病の動物モデルとして用いられています。
 当教室における学習性無力試験ではマウスを用いて実験しています。逃避不可能な電気ショックを反復して負荷することでマウスを学習性無力状態にします。その後、逃避可能な電気ショックを与え、逃避失敗回数を記録します。SSRI等の抗うつ薬はその回数を減少させる作用があります。


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